資生堂がローラメルシエを手放した理由とは?現在の取扱店と最新動向
ベースメイクの圧倒的な実力で日本のコスメファンを魅了し続けてきた「ローラ メルシエ(Laura Mercier)」。かつて資生堂のカウンターや公式オンラインショップ「ワタシプラス」で手軽に購入できた人気ブランドが、突如として資生堂の傘下を離れたニュースは、多くの愛用者に大きな衝撃を与えました。
「日本から撤退してしまったのか」「資生堂はなぜ手放したのか」「今はどこで買えるのか」――流通体制が大きく変わったことで、購入先に戸惑った方も少なくありません。資生堂がローラメルシエを売却した決定的な理由から、現在の日本国内における正規販売元、最新の取扱店舗やオンラインでの購入ルートまで、知っておくべき舞台裏と最新情報をわかりやすく整理してお届けします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 売却の真相:資生堂が掲げた「スキンビューティー領域への集中」と構造改革により、オルベオン社へ事業譲渡された。
- 現在の販売元:日本市場では高級コスメ・フレグランスの輸入代理で実績のある「株式会社フォルテ」が正規代理店を担当。
- 購入ルート:主要百貨店カウンター、セミセルフショップ、各公式オンラインストアで変わらず正規品を購入可能。
【売却の真相】資生堂がローラメルシエを手放した決定的な経緯と理由
資生堂がローラメルシエの売却を発表したのは2021年8月のことでした。米投資ファンドのAdvent Internationalが設立した新会社「Orveon(オルベオン)」に対し、ローラメルシエ、ベアミネラル(bareMinerals)、バクサム(BUXOM)の米メイクアップ3ブランドを約7億ドル(当時の為替レートで約770億円)で譲渡する契約を締結し、同年12月に手続きを完了させました。
資生堂は2016年に約2億6000万ドルでローラメルシエを買収し、グローバル展開を加速させていた経緯があります。それにもかかわらず手放す決断を下した最大の理由は、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」におけるポートフォリオの抜本的な見直しにありました。
当時の市場環境として、新型コロナウイルスの世界的流行に伴う外出自粛やマスク着用の定着により、カラーメイクやベースメイク市場が大きな打撃を受けていました。こうした逆風の中、資生堂は収益性の高い「高価格帯スキンビューティー(スキンケア領域)」へ経営資源を集中させる方針へと舵を切ったのです。
欧米メーキャップ事業の収益改善が急務となるなか、事業の選択と集中を進める戦略的判断として、惜しまれつつもオルベオン社への売却が実行されました。「不採算による打ち切り」という単純な話ではなく、巨大化粧品グループのグローバル戦略転換が引き起こした大型ディールだったと言えます。
【撤退後の動き】資生堂「ワタシプラス」終了と新体制への移行
事業譲渡に伴い、日本国内における販売体制も順次シフトしていきました。長年親しまれてきた資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」でのローラメルシエ製品の取り扱いは2022年末をもって終了となり、資生堂直営の百貨店カウンターも段階的にクローズしていきました。
この移行期に「日本から完全撤退するのでは」という憶測がSNSを中心に広がりましたが、ブランド自体が日本市場から消え去ることはありませんでした。オルベオン社体制のもと、日本国内の正規総輸入代理店として名乗りを上げたのが、ラグジュアリーフレグランスや高級コスメの輸入・流通で確固たる実績を持つ「株式会社フォルテ(FORTE)」です。
フォルテへの輸入代理店移管によって流通網の再整備が行われ、資生堂ポイントの付与などは終了したものの、製品ラインナップの供給やプロモーションは途切れることなく新たなステージへと引き継がれました。
【どこで買える?】ローラメルシエの取扱店舗と最新カウンター動向
現在、ローラメルシエのアイテムは全国の主要拠点で問題なく購入できます。実店舗でタッチアップを受けたい場合や、オンラインで手軽に補充したい場合の主要ルートは以下の通りです。
1. 百貨店直営カウンター
伊勢丹新宿店、銀座三越、阪急うめだ本店、ジェイアール名古屋タカシマヤなど、全国の主要百貨店において専属アーティストが在籍するカウンターが稼働しています。肌色に合わせたシェード選びや最新のメイク提案を直接受けられる拠点が維持されています。
2. セミセルフコスメショップ・セレクトショップ
「@cosme TOKYO」「@cosme OSAKA」をはじめとする大型旗艦店や、フルーツギャザリング、イセタンミラーなどのセミセルフ型コスメショップでも幅広くラインナップされています。自分のペースでテスターを試したい方にとって非常に便利な環境が整っています。
3. 正規オンライン通販サイト
公式オンラインショップに加え、meeco(三越伊勢丹)、HANKYU BEAUTY ONLINE、DEPACO(大丸松坂屋)、@cosme SHOPPINGなどの正規ECサイトで安全に購入可能です。並行輸入品や転売品を避け、品質管理の行き届いた正規品を確実に手に入れることができます。
【名品の現在】ルースセッティングパウダーとクッションファンデの不動の評価
販売元が変わっても、ローラメルシエが誇るアイコンアイテムの人気は衰えを知りません。むしろ「素肌そのものが美しくなったかのような仕上がり」を追求するブランド哲学は、ナチュラルで洗練された美しさを求めるユーザーから変わらぬ支持を集めています。
特にブランドの代名詞である「トランスルーセント ルース セッティング パウダー」は、微細なパウダーが皮脂を抑えつつ自然なブラー効果を発揮し、メイク崩れを防ぐ名品として不動の地位をキープしています。超微粒子が肌に溶け込み、白浮きせずにメイクを一日中キープする実力は、プロの現場でも定番であり続けています。
また、ツヤ肌派から熱烈に支持されている「フローレス ルミエール ラディアンス パーフェクティング クッション」も、高いカバー力と素肌感を両立した仕上がりでクッションファンデ市場のロングセラーとして君臨しています。体制変更後も定期的なリニューアルや限定エディションの投入が行われており、ブランドの製品開発力は依然として健在です。
【業界の構造転換】資生堂のブランド売却理由とプレミアムメイクの行方
資生堂によるローラメルシエやベアミネラルの売却劇は、化粧品業界全体のメガトレンドを象徴する出来事でした。資生堂はこの時期、日用品事業(TSUBAKI、SENKAなどを擁するパーソナルケア事業)を投資ファンドCVC傘下のファイントゥデイへ譲渡するなど、全社を挙げた大規模な構造改革を断行していました。
コングロマリットとしてあらゆるカテゴリーを網羅する戦略から、「SHISEIDO」「クレ・ド・ポー ボーテ」といった自社のコアなプレステージ・スキンケアブランドへ経営資源を集中投下する方針への転換です。グローバル市場での収益構造を筋肉質にするための、極めて合理的な経営判断でした。
一方、ファンド主導の新会社オルベオン傘下に収まったローラメルシエは、「クリーン&サステナブル」を意識したブランディングの強化や、ベースメイクを中心とした独自のプレミアムポジショニングを再確立しています。資生堂という巨大組織の枠組みを外れたことで、ブランド本来のクリエイティビティや意思決定のスピード感を取り戻したという側面も見逃せません。
【資生堂 ローラ メルシエ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ローラメルシエは日本から撤退してしまったのですか?
A1:日本から撤退していません。資生堂によるライセンス・販売体制が終了しただけであり、現在は「株式会社フォルテ」が日本総代理店として百貨店カウンターやコスメセレクトショップ、オンラインショップで正規展開を継続しています。
Q2:資生堂「ワタシプラス」のポイントは現在も使えますか?
A2:ワタシプラスでの販売は終了しているため、資生堂のポイントを利用して購入することはできません。各百貨店のポイントシステムや@cosmeのポイントプログラムなどを活用するのがおすすめです。
Q3:代理店が変わってから商品の処方や品質は変わりましたか?
A3:代理店が変わったことによる製品クオリティの低下はありません。グローバル基準での製品改良やリニューアルは随時行われていますが、定番のルースパウダーやクッションファンデーションなども従来通りの高い品質基準で提供されています。
Q4:オンラインで正規品を確実に購入するにはどうすればいいですか?
A4:ローラメルシエ日本公式オンラインストアのほか、meeco、HANKYU BEAUTY ONLINE、@cosme SHOPPINGなどの正規取扱百貨店・専門店の公式ECを利用してください。極端に安価なマーケットプレイス出品物は偽物や並行輸入品のリスクがあるため注意が必要です。
まとめ:新たな体制で魅力を放ち続けるローラメルシエの今後に注目
資生堂の手を離れたことで一時は流通面の不安が囁かれたローラメルシエですが、フォルテによる安定した国内展開のもと、その存在感は揺らぐことがありません。スキンケアに特化する道を選んだ資生堂と、プレミアムメイクの原点に立ち返り独立したオルベオン傘下のローラメルシエ――双方にとって最適な戦略的選択であったことが現在の姿からもうかがえます。
「フローレスフェイス(完璧な素肌感)」を掲げる妥協のない製品群は、今も変わらず店頭やオンラインで手に入れることができます。確かな品質を持つ名品コスメの魅力を、ぜひ信頼できる正規ルートで体感してください。 (出典: 資生堂 ローラ メルシエ(Yahoo!ニュース))